クラウドファンディングの導入部分と自己紹介文です。
▼朝宮茶のお土産を作りたいと思った理由
今回のプロジェクトを成功させたい理由があります。
『信楽という街のことをもっとたくさんの人に知ってもらいたい』からです。
今回のお土産プロジェクトで私が大事にしたいと思ったのは、新しい名物を作るのではなく、今信楽にあるものの中で魅力的なものを探すことでした。
何かを作ることはいつでも誰でもできるけど、今ある素敵なものを見つけるのはその気がある人にしかできないし、今しかできないこともあるかもしれない。
そんな想いで地元をもう一度見直して、お土産としての可能性を秘めた『朝宮茶』と出会いました。
朝宮茶はめちゃくちゃおいしいお茶です。
でも、『贈答品』としてのイメージが強く、お土産にするには量も多い。
さらにパッケージが渋くて、朝宮茶の美味しさを知っている人しか買いにくい。
初めて信楽に来た人には手軽なお土産として魅力的とはいい難い現状でした。
都市部ではティースタンドができるくらい、お茶は幅広い世代の方にも親しまれるようになってきています。
そんな背景もあり、金額的にも量的にも手軽に買えて、かわいいパッケージのお茶があればいいのになと思っていました。
そしたら、買って帰った人から『信楽』のことを知らない人の手に渡り、少しでも話題になる可能性ができるんじゃないか。
今回はそんな想いから信楽の存在を知ってもらうためのツールを形にしたいとプロジェクトを立ち上げました。
どうぞ最後まで読んで頂けると嬉しいです。
▼プロジェクトオーナーは信楽を愛するセラピスト
こんにちは。
私は今回のプロジェクトオーナーの波多野悠佳と申します。
今回のプロジェクトの舞台でもある信楽でソフトコルギサロンhioli~ひおり~を個人で営んでいます。
このサロンは働く女性を応援したいという想いで始めました。
サロン運営に加え、2018年には同行しない無料の情報提供サービス『はっちの勝手に信楽ガイド』も始めました。
また、イベント出店中心の信楽窯焼きアップルパイの売り子のお手伝いもしています。
いつもついつい信楽のことを中心におしゃべりしすぎてしまいます。
出会った人たちには、『信楽愛がすごいね』といわれるくらい地元である信楽が大好きな30代女性です。
サロンをオープンした信楽への想い
今回のプロジェクトの舞台である信楽は、甲賀市の中にある人口約11,000人の地域の一つです。
観光の方が来られる街ですが、例にもれず私のお店も集客に苦戦しています。
美容サロンといわれる場所や信楽に来るのが初めての人、少しずつお客様との楽しい出会いは増えていますが、正直まだまだです。
サロンオープンの時に私の友達や家族から、
『人が集まりやすい所でオープンしたら?』とアドバイスをもらったり、
『なにも集客難しそうな場所でしなくても…』と心配されました。
でも私は、どうしても信楽でサロンをオープンさせたかった。
『お客様がたくさんいるところで奪い合いをする努力よりも、お客様がいない場所に作る努力をする方がおもしろい!』とかっこつけたことを言って半ば強引にオープンしました。
お客様とのふれあいで見つけた信楽の可能性
hioliでは、いろいろなお客様とゆっくりお話しすることができます。
その会話の中で同じ市内の方にすら、朝宮茶という特産品があることをほとんど知られていないことに気づきました。
信楽焼は知られていても、朝宮茶は知られていません。
信楽=信楽焼というイメージがまずあるのなら、そこに『朝宮茶』を繋げられたらと考えるようになりました。
トリートメントの前に朝宮のほうじ茶、後に和紅茶を提供していると、『おいしい!!!』『信楽にお茶ってあるんですか?!どこで買えますか?』と感動されます。
飲んでもらえたら喜んでもらえると朝宮茶の可能性に改めて気づきました。
朝宮茶が作られているのは、新名神の信楽ICからは離れた場所。そういう意味でもきっかけがないと訪れない場所。
まずは信楽に来た人に朝宮茶を知らなくても『お土産』として手に取ってもらえるような、かわいいパッケージの朝宮茶を作りたいんです。
▼信楽を盛り上げるための挑戦
私はこれまで信楽を知ってもらうため・盛り上げるためのいろいろなイベントにボランティアとして積極的にかかわってきました。
その経験からした2つの企画があります。主催をしたり、コアな部分で協力した挑戦です。
えんとつ町のプペル展in滋賀
信楽や朝宮茶を知らない人にも信楽に来てもらうきっかけを作りたい!
10年後の信楽のお客さんを作りたい!
その想いで開催したのが、2017年7月に開催したえんとつ町のプペル展in滋賀でした。
絵本好きな方なら陶器や朝宮茶などの文化に興味を持ってくれる可能性が高いと思いと思って、信楽での開催を決めました。
県内の美術館や書店さんチラシを設置頂きに伺ったり、SNSでスタッフを募集したり、今までのイベントとは違う動き方もしました。
結果、4週間で7000人のお客様に信楽に訪れて頂くことができました。
どうしても私が実現したかったのは信楽の特産品や知ってもらいたいものとのコラボでした。
日本初のえんとつ町のプペルラッピングトレイン
信楽には廃線の危機にさらされる度に街の人や鉄道ファンの方からの声で何度も乗り越えてきた鉄道があります。
私が知ってもらいたいと思ったものの一つがその信楽高原鐵道です。
絵本が発売される前から交渉していたのがラッピング列車でした。
実現出来たら何よりも信楽高原鐵道と信楽を知ってもらえるチャンスになるのですが、問題山積みで実現不可能だといわれていたプペル列車。
どうしても実現させたくて、いろいろな方の協力をお願いしに動きました。
信楽高原鐵道さんのご協力の結果、最終的に一部車体部分にかけてのラッピングと車内のラッピングが施された列車が期間限定で信楽の町を走りました。
それと合わせて、えんとつ町のプペルモチーフの陶板レリーフも作りました。
しかも信楽高原鐵道の大人2人分の往復切符付!!
絵本の世界観に魅せられた窯元さん、窯業試験場のスタッフの方の諦めない努力のおかげで完成した切符です。
ラッピングを施した列車の車体は信楽焼の緋色をイメージした車体のカラーリング。
この雰囲気が絵本『えんとつ町のプペル』の世界観とラッピングに見事にはまり、著者である西野亮廣さんも大絶賛!!
『革命のファンファーレ』というビジネス書の中にプペルトレインのことが登場しています。
信楽を知ってもらいたい気持ちからできた特製プペルグッズ
地元の伝統工芸士さんお2人が企画をおもしろがってくださり、緻密な絵本のキャラクターを再現した信楽焼の箸置きガチャをグッズとして実現できました。
さらに、今回のプロジェクトの前身としてプペル缶の朝宮茶もつくりました。
お茶の美味しさには自信があり、それを知ってもらいたかったのですが、ジャケ買いをしたお客様にも大変喜ばれました。
土地の人と買った人をつなぐだけじゃなく、お土産を渡された誰かとも繋げてくれるお土産って本当にすごいな。と改めて感じたイベントでもありました。
全国初のハヤシコウのポスター展、信楽で開催
えんとつ町のプペル展からのつながりで実現した全国初のポスター展。
プペル展の時のグッズ製作などで知り合った東京のデザイナー・ハヤシさん。プペル展の発信や私の信楽の発信を見ていてくださって『信楽で何かやりたいね』とお話ししていたのが、実現しました!
私の発信をみてくれていて、全国で初めて開催する場所に信楽を選んでくれたこと。
ハヤシコウさんのファンの方が全国から信楽に来て下さったこと。
信楽焼の土鍋で信楽のお米を炊いた振る舞いや、地元の人たちとのいろいろな交流も『信楽でしかできないこと』と喜んでくださったこと
このイベントのおもてなしの中に器など信楽のものを喜んで使ってもらえたこと。
文化と絡めると信楽の可能性がすごく広がることに気づくことができました。
何より、自分の発信から信楽にきてイベントをしたいと言ってもらえるところまでつながることにはすごく大きな可能性を感じました。
▼朝宮茶の産地『朝宮』はこんな場所
お茶の産地というだけでもなく、歴史的にも魅力がたくさんあるのが朝宮です。
現存する日本最古の茶産地といわれ、お茶が伝わったのは805年(約1200年前)のこと。比叡山延暦寺を作った最澄によって伝えられたのが朝宮茶の始まりといわれています。
歴代の天皇に献上されてきたお茶で、日本の中でも屈指の香りのよさと独特の甘味のあるお茶ができる産地です。
霧が深く、寒暖の差が激しい山の傾斜で栽培されていて、おいしいお茶ができるといわれる気象条件がそろっています。
今回のプロジェクトで作るのは煎茶、ほうじ茶、和紅茶の3種類です。煎茶に強くこだわりを持つ朝宮のお茶はおいしくて、信楽の自慢です。
もちろん私自身がことあるごとにいろんな人に自慢をするくらい自信をもってオススメできる素敵なもの。
▼私からみた信楽の街のみどころ
ここは興味のある方に読んで頂ければ嬉しいです。
1300年前の昔から現代まで何度も注目をされてきた街です。
このプロジェクトを通じて、『どんな場所だろう?』と興味を持ってもらえるように頑張ります。
・新名神 信楽ICがある一帯は745年ごろ都があったといわれる紫香楽宮跡関連遺跡群がある
・信楽ICから西の山手にいくとLUIS VUITTONアジア初のクルーズが行われたMIHO MUSEUMがある
・MIHO MUSEUMの建物はルーブル美術館前の逆ピラミッドを作った建築家 I.M.ペイが手掛けた
・お風呂の浴槽などの大型陶器や、狸の置物、いろいろな器を手掛ける人気作家・陶芸家さんが多く住む焼き物の街
・芸術家 岡本太郎氏は約50年前から信楽町の名誉町民
・2018年の紅白歌合戦で米津玄師さんが紅白歌合戦でパフォーマンスした会場、大塚国際美術館の美術陶板を作った大塚オーミがある
・2019年秋からの朝ドラの舞台
▼このプロジェクトで実現したいこと
今回のプロジェクトを通じて、まず私がやりたいことは信楽と朝宮茶のイメージをつなげることです。
パッケージへの想い
今回のお土産のパッケージにはタヌキをデザインすることをお願いしました。
信楽を知っている一般の人が持つ『信楽=狸の置物』のイメージがとても強いことに、いろいろな場所の人たちと出会ってきて気づきました。
今回のデザインは昭和の初め頃の野性味あふれる狸の置物にスポットをあてます。
当時の狸は作り手さんによって一つ一つ全く顔も佇まいも違っています。
今売られている狸の表情ともまったく違うのも私はすごくおもしろいと感じました。
時代に合わせてどんどん狸の顔も形も変わる。そんな歴史も楽しむきっかけにしてほしいという想いもこめています。
お土産を作るだけでは終わらない想い
今回のプロジェクトはお土産を作るための資金を集めていますが、作って終わりにしたくないと思っています。
一番かなえたいのは『信楽を知って、信楽に来る人をふやしたい』ということ。
このお土産プロジェクトを通じて、私自身も信楽のことをもっとたくさん知って発信したり、hioliのお客様にも伝えていきたい。
そうして少しずつ信楽に興味を持ってくれる人を増やして、信楽の文化や歴史、自然豊かな環境にたくさんある個人のちいさなお店。
当たり前にそこにあるものが、実はすごく贅沢でおもしろいものなんだということを、外からきたお客様と交流することで改めて発見していきたい。
その最初の一歩として、このプロジェクトを成功させたいと思っています
どうかよろしければ、ご支援を宜しくお願い致します。
最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。