こんにちは!
信楽ソフトコルギサロンhioli 波多野です。
今回のブログは、こんな人に読んでもらいたいと思って書きました。
・私と同じように自分の住んでる地域でがんばりたい人。
・新しいものを創って何かをしたい人よりも、今あるものや日本の原風景が好きな人。
・何かしたいけど、何から始めていいかわからない私と同じ悩みを持った人
私が今回クラウドファンティングに挑戦するにあたって自分と向き合って考えたことを3つに分けて書きました。
今回のブログはクラウドファンティングに挑戦する経緯について書きます。
①経緯
②これまでやってきたこと
③これからやりたいこと
の順番で書いていきます。
めっちゃ長いブログになりますが、最後まで読んでもらえたらうれしいです。
今回のクラウドファンディングのテーマ
私が自分でお店をやるようになってからいろんな問題にぶつかりました。
自分のお店のことは自分でしか守れないから、壁にぶつかる度にいろんな挑戦をしてきました。
去年は、hioliのことをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思って、
新しく立ち上げた基本同行なしの無料情報提供サービス『はっちの勝手に信楽ガイド』。
今年は私のお店hioliでいろんな人とゆっくり話してみて気づいたことを形にしたくて
『飛び道具的な役割を果たしてくれる信楽の朝宮茶のお土産を作りたい!!』って新しい挑戦をしたいんです。
しかも今回はその資金を人生初のクラウドファンディングで集めたいと思っています。
信楽のお土産を作りたい理由
もっとたくさんの人に『信楽』のことを知ってもらいたいと思ったからです(^^)
本当に簡単にいうと、これが一番。
私のいろんな活動や仕事もすべてこの想いから始まっています。
信楽に行ったっていうことが一目でわかって、話のきっかけになるモノを作りたい。
全く新しい名物を作るのもいいのかもしれないけど、私がやりたいのはそうじゃなくて。
今すでに信楽にあるいいものを、信楽に来た人たちに再発見してもらえるようなお土産を作りたい!
手軽で私が自慢できると自信をもってオススメできる良いものをいろいろ考えた時に
『これしかないっ!』ってなったのが朝宮茶。
朝宮茶を使って、手軽に買えるお土産を作りたいって思ったのがはじまりです。
朝宮茶を使ったスイーツやお茶自体も販売されているし、信楽焼でいうとちっちゃくてかわいい豆狸や、器もあります。
でも、スイーツや器はお土産というよりは『おもたせ』のイメージ。
しっかりとした箱に入っていたり、お値段がよかったり、手軽なお土産というには品がありすぎるように感じていました。
友だちや会社でお世話になっている人達に気を遣わずもらってもらえるようなもの。
信楽にも昔からある狸の腹づつみっていうお菓子やかわいくてカジュアルなこんなお土産も少しずつできてきています。
もちろん、朝宮茶の販売もされていますが、お茶缶だと贈答用のイメージがあるし大袋だともらっても飲みきれない。
私が聞いている感覚で50~100gのお茶でも意外と袋が大きく見えてお土産に友だちに渡すには悩む量。
もらった人もちょっと困ってしまう量です。
それに、若い世代の人がお土産として買うにはパッケージも渋い。
朝宮茶をお土産にするにはちょっとハードルが高いっていつも感じていました。
小さいロットの朝宮茶がほしい。というのはいろんな人にお話しさせてもらってきました。
(偉そうに聞こえてしまったら、ごめんなさい>_<)
若い人たちがガサッと買える値段で、中身のお茶がなくなっても残しておきたくなるようなデザインの缶のお土産が欲しい!
それを作るためのクラウドファンディングに今回挑戦することに決めました。
今とは正反対のこども時代
小学校や中学の頃の私から考えると、こんな行動してるなんて絶対想像してなかっただろうなー。って自分でめっちゃ思っています。
私はずっと信楽から出たいって思っていたし、
ちっちゃい頃住んでた宇治に戻りたくて仕方なかったんです。
当時を知ってる同級生と話してると、何に対しても反抗的で怖いものしらず笑。
聞いていて恥ずかしい話しかでてきません。
高校の時も信楽にはなにもない。
唯一きれいなのは星空だけやと思ってたし、信楽好きな先生に出会っても意味がわからなかったくらい(;^_^A
当時の夢は『都会でキャリアウーマンになること』。
たぶん今から考えると『信楽と家をでる』ってのが一番やりたいことやったんやろうな。って笑。
信楽は探険したくなる街
そんな私が変わったのは、信楽にある会社で働き始めてから。
その会社で私が接したのは、ほとんどが他府県から単身赴任で信楽に来てる人たちでした。
『こんなおいしいお店あるよ』
『信楽焼のぐい呑み、めっちゃいいの見つけてん!』
『こんなおいしいものあるよ、知ってる?』
『あそこのお店の大将、めっちゃ気持ちいいよね!!』
って話されても、『えっ!そうなんですか?!知らない(行ったことない)です。。』のオンパレード。
『ずっと住んでる信楽の子やから、地元のことあんまり知らんのかもな~。もったいないなー』
そんな風に言われることが多かったんです。
ちょうど神奈川県から帰ってきて、最初に勤めたのがその会社。
休みの日にわざわざ探険しはるくらいおもしろいんやー。1回ちゃんと信楽のことを知ってみよう!
って思ったのが最初のきっかけ。
近所の友だちを誘って、信楽の探検にでたらおもしろいものだらけ!!
信楽焼は狸だけやと思っていたら、若い女性の方が神社の近くでめっちゃかわいい器つくってはったり(Pottery宙さん)、
おしゃれなカフェができてたり。(かまーとの森とトラサルさん)
楽しすぎて1日でカフェのハシゴをしたくらい。
その1日の中で同級生の陶芸作家さんのところへ行ってみたりもしました。
そのあと、信楽の楽しさに目覚めた私は、
会社の人が辞めたり、異動になる時に信楽焼のものをプレゼントするようになったのもこの頃。
私にとって出たくて仕方なかった場所が、めちゃくちゃおもしろくて、奥の深い場所に変わりました。
初めての単身プチ海外留学
会社の夏季休暇を利用して、英会話の勉強に海外にプチ短期留学をすることもありました。
訪れたのは、アイルランドとマルタ。
日本と同じ島国で、それぞれイギリスの隣と地中海の国です。
アイルランドはハリーポッターの世界観。石でできたお城が残っていたり、建物がとても印象的で、フレンドリーな人が多い国。街中は重厚な灰色のイメージでした。
マルタは歴史が古く、岩でできた神殿が残っていたり、海がすごくキレイで住んでる人たちはめちゃくちゃ元気!!
街中でイメージできるのはベージュの岩肌の色。
海外に行ってみて思ったのは、それぞれの国に似た街並みはあるんだけど、日本みたいな風景がないってこと。
アイルランドには日本庭園を模した観光地もあったけど、それくらい独特な風景を持つ国なんやなってこと。
さらに、信楽みたいな風景はどこにも見当たらなかった。
よく考えてみたら日本で私が行ったことある街にも信楽っぽいところってあまりなくない?!ってことでした。
思いっきり外に出てみて初めて、信楽って実はめちゃくちゃすごくない?!って思えるようになりました。
信楽は知名度が高くて低い街
20代始めのころ、私はタラソテラピーのサロンで働いていました。
そのサロンが取り上げられた雑誌に偶然信楽の特集記事が掲載されていました!
横浜にあるサロンで、まさか地元の記事を読むとは思わずびっくり!
先輩や一緒にいた人たちに『これ、私の地元なんです!』と見せてまわりました笑。
大阪や京都の友だちも知ってたし、『信楽は全国的に有名』って聞いてたから当時の私は誰でも信楽を知ってるんや!って思ってました。
が、かえって来たのは
『えっ!これしんらく?なんて読むの??』
『どこにあんの?滋賀県?えっ!びわ湖って京都にあるんじゃないの?』
『狸の置物…?見たことない。へぇ。。』
みたいな反応。思ってたのとも聞いていたのとも違う!!
その時に、信楽は『陶器』が好きな人には有名やけど、そうじゃない人には全国区じゃないんや!ってことに初めて気付きました。
hioliを信楽に作るまで
そんなことを経験しながら、30歳になる手前。
改めて自分が何をしていきたいかちゃんと考えた結果、すでに働きながらスクールに通っていたソフトコルギの専門サロンを作って独立するために本格的に動きだしました。
最初から信楽に作るって決めていたわけではなくて、候補は滋賀でも人が集まりやすいといわれる『草津』や『大津』。
でも草津や大津で開業するイメージを自分の中で持つことができませんでした。
『利益はあげられるかもしれないけど、そこで私がやる意味があるのかな?』って疑問がずーっとついて回るんです。
でも信楽でやるって決めるには、信楽のことまだまだ何も知らなくいし勇気もない(;^_^A
なら、信楽のことを知ってみようって1人で信楽の中を本気で探険し始めました。
ネットで信楽を検索して、まず信楽の人たちのブログをフォローするところからはじめました。
信楽のものを探しているうちに『茶の実油のモニター募集』をみつけたことをきっかけに
朝宮茶のことをたくさん知ることができました。
初めて見るお茶の実や、お茶に花が咲くこと、同じ茶葉から加工の違いで煎茶、紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶、抹茶もできちゃうこと。
朝宮茶のなり立ち聞いて、『ほんまにすごい!』って知ったのもこの時。
もしかして、思ってたより信楽ってすごい場所なんじゃない?!って改めて実感しました。
信楽の人たちは最初ちょっと人見知りやけど、『こんにちはー!』って声かけてお店に入ると『どこから来たの?』って話しかけてくれる。
興味をもって質問すると迷惑かなって思ってたけど、喜んで答えてくれる。
寝に帰るだけ、休みの日は京都とかに遊びに行くだけではわからないたくさんの魅力がゴロゴロしてる。
自分で探しにいけばいくほど、いろんな素敵なものに出会える。
何より信楽の人たちはめっちゃ優しいってことにも気付くことができました。
『なんの縁もなくて、お客さんの奪い合いになりそうな場所』で始めるより、
『お客さんに信楽のことを知ってもらえて、お客さんを集める努力ができる場所』がいい!!って
信楽で開業することに決めました。
同年代の子には『集客できひんからやめた方がいい』って言われたけど、どうしても納得できなくて。
『信楽は魅力あるから大丈夫!』とか
『お客さんつくる努力すんねん!』とか、
『いつかうちのサロンを目当てに来たお客さんが信楽のモノに触れて、好きになって帰ってくれたらいいなー』とか
そんなことを言ってサロンをオープンした結果、やっぱり集客に苦戦しました。
一つまえの『知名度が高くて低い』が新規オープン、しかも固定顧客をもたない状態で始めた私にはすごく重たい問題でした。
陶器やお茶を買いにくる方、ランチ目当ての方は『お気に入り』のお店に寄って、どこか違う地域へ移動する。
車でのアクセスの良さが裏目にでることにも気付きました。
hioliを信楽で続けていくためには『新しいお客様にhioliを見つけてもらうこと』。
『お茶や陶器すきな方だけじゃない新しい層のお客様に発信を届けること』がめっちゃ大事なんやと改めて気付きました。
ちゃんとhioliに向き合うと決めた2018年。いろんなことに取り組むことで、始めたころ夢みたいに思っていた『こんなお客さんに来て欲しいなー』ってお客様が来てくれるようになってきています(^^)
今までやってきたことはこちら