プペル展オリジナル陶板切符

いよいよ7/1~始まるえんとつ町のプペル展in滋賀(^^) 
 
どうしても実現させたかったのは、信楽高原鐵道の陶板切符でした。 
毎年年末近くなると売り出される干支切符。 
 
これ陶板でできた切符なんですが、中には毎年集める人もいるくらいの人気! 
でも高原鐵道さんのファンの方以外にはなかなか知られていなかった幻の逸品です。 
 
どうしても、高原鐵道に乗ってきてもらう理由を作りたくて。 
 
信楽高原鐵道という鐵道会社があるってことも知ってもらいたくて、ない頭を振り絞って考えついたのがこの企画。 
 

 
 
作るなら絶対これで!と決めていたイラスト。 
 
最初、高原鐵道さんと話していたころはまだプペル発売していなかったんです(;゚д゚) 
けど、絶対これでとお願いしました。 
 
信楽には大塚美術館の陶製絵画に代表されるような素晴らしい転写技術があるんです。 
それは知っていたんですが、一貫して『型押し』という作り方を希望。 
 
焼き物のこと知らないからこそできたワガママだったなぁ。と今でも思います(-ω-;) 
 
高原鐵道さんとは、この企画を持って行った時が初対面。 
よく『作ろう!』って引き受けてくださったなー。と今でも感謝しています。 
(ほとんどプペルの絵と西野さんの力) 
 
紹介された先は『壷八』さん。 
いろんなおもしろいものを作ってはる窯元さんでした。 
水琴窟やきのこの山・たけのこの里専用皿が有名です。 
 
狭い信楽町内。 
顔も何してはるかも知ってたけど、ちゃんとお話することはほぼ初めて! 
 
なのに『facebook見たで。プペル展いいやん!なんか手伝いたいと思ってたし来てくれて嬉しいわ♪』 
第一声が超フレンドリー(^^) 
調子に乗って切符の話を持ち出す私。 
 
壷八さん、一瞬絶句。『これかぁ…』 
 
今から考えると当然で、絵が細かすぎるからできるかどうか不安にもなります(;゚д゚) 
 
社長も登場し、一言『これ、あそこに言うてなあれしてもらったらできるやろ。』   
すごい!親子の会話がエスパーみたい∑(OωO; ) 
というわけで、窯業試験場さんに相談に行ってもらうことになりました。 
『これをそのまま再現するっていうのは難しいし無理かもしれへんけど、最大限やれるだけやってみるわ!!』 
 
『うちはこれ(切符)で協力させてもらうな!』 
と。窯元さんの心意気を感じました(^^) 
 
データが細かいので、そもそも型をどうするかが難しく、何度も打ち合わせを重ねてくださってできたのがこれ↓ 
 

 
 
釉薬もない生の土の状態です(^^) 
 

 
 
窯元さんが相手にしているのは私(完全なる素人) 
 
なので、わかりやすいように2種類の土で、釉薬の掛け方や表情の違うものをたくさん試作してくれました(^^) 
 
写真と実物がまったく違って感じるのが陶器のおもしろさ。 
 

 
 
↑これは土と貝の成分が反応してこんな色になっているそう。初めて知った!! 
 
できた試作の写真を主催者の人たちに見てもらったり、 
実物をファンの人の集まる新年会に持って行ったり 
 

 
 
↑ちゃんと陶器持ってる(笑) 
 
スタンダードブックストアの中川さんや、ファンの人たちに『プペルとルビッチがもうちょっと大きいといいな』とアドバイスをもらい、窯元さんと相談(^^) 
 
『気の済むまで付き合うしなんでもいうて』 
という温かい言葉を額面通り受け取る私。 
ワガママはどんどんエスカレート(この時点で2月の話) 
 
アップにできるかな!?って相談をしに行ったら、すでに取りかかってくれてはった壷八さん(^^)v 
先読み力がすごすぎます! 
 
さらに、絵本みたいに上が暗くて下が明るいバージョンも見てみたいとムチャぶり。 
 

 
 
できたのがこれ。 
 
これだとキャラクターが他のに比べて映えないってわかってはったからなのかもって現物みて『やっぱりプロはすごい!』と実感。 
 
その後、アップバージョンができたと連絡受けて見せてもらったのが、これ↓ 
 

 
 

 
 
↑東京 代官山のsgr;のイベントにも少しスペース頂いて持って行きました。 
 
荒い土で貝を乗せずに焼いたらどうなるか見てみたい!とか、 
信楽焼っぽい色合いのが見てみたいとか↓ 

 
 
これが4月。 
次から次へと思いつくまま、無理難題を押し付ける私 
それに応えてくれる壷八さん 
結局試作だけでも6~7回くらい。 
 
最終的に決まったのがこれ(会場限定・数量限定)と 
 

 
 
これ(ネット販売20日~)っていう。 
 

 
 
壷八さん、ワガママ言いまくってすみません。な結果となりました(笑) 
 

 
 
緑の部分は、ガラスみたいにみえるビードロ釉。 
 
貫入というヒビ割れみたいな綺麗な模様が入っています。(この入り方は自然のものなので1つずつ違います。どんな風合いのものと出会えるかはお楽しみ。) 
 

 
 
凸凹があります(^^)v 
 
細かい方はどうしても私が欲しくなっちゃって、100枚だけこっちの作って!とこれもワガママをいいました。 
 
こんなワガママにずっと付き合ってくれた壷八さんには頭があがりません。 
 
『思うようにやったらいいよ。気の済むまで付き合うし、着いていくから!』と何度も背中押してくれはりました(*^^*) 
 
ちなみに、主催は陶器関係でも市の職員でも、町の有力者の娘でもありません。 
 
両親はサラリーマンで現在は引退している超一般家庭の娘。なんの実績もない超普通のどこにでもいる人です。 
 
そんな私を信用して、ここまで付き合ってくれた信楽高原鐵道さん、壷八さん、窯業試験場さんには感謝しかありません! 
 
すっごく素敵な信楽焼の切符ができましたのでぜひ見てください。 
 
使用後もちゃんと手元に戻ります\(^o^)/ 
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2020年11月12日付 中日新聞朝刊 3面『この人』コーナーに掲載頂きました

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